マンションの風通しが悪いと、部屋の中はジメジメと湿気がこもりやすくなります。
特に北側に面した部屋やクローゼット、寝室やキッチン、お風呂など湿気で困る場所はたくさんあります。
マンションを選ぶとき、見取り図には「風通し」なんて書いてありません。
風通しの良さを自身で見極めるために、部屋の中に風を通す「風の通り道」を作る3つのポイントをご紹介します。
目次
風通しの良いマンションの条件を知っていれば、見学に行った際にすぐに見抜くことができます。
安心して住める風通しの良いマンションの条件は、以下の通りです。
風の入り口と出口の窓が面している
つまり、部屋の対角線上、もしくは廊下を隔てていても良いので、対角線上に窓が存在しているかどうかが大きなポイントです。
家の中の気圧は一定なので、空気の流れである「風」は出口がなければ入ってくることができません。
対角線上に窓という「出口」があれば、風はたっぷりと入ってきて、部屋の中の湿気た空気を押し出すように出ていきます。
実際に物件を見に行くときには、対角線上に窓が2枚あいているかをチェックしましょう。
できれば東西、そして南北にそれぞれ窓があると、風通しは最高です。
この点は図面でもチェックできますが、必ず「この窓は”はめごろし”ですか?ちゃんと開きますか?」と確認し、実際に下見に行った時にちゃんと窓を開けて、風の通りがどうかを確認してください。
はめごろしとは、壁のサッシ枠にガラスをはめ込んで、開閉することができない固定した窓。
フィックス窓、ピクチャーウィンドウともいい、通風の機能が不要な場合に、採光目的で作られる窓です。
引用元:http://glass-terminology.com/index.php?%A4%CF%A4%E1%BB%A6%A4%B7%C1%EB
小さな窓しか開いていないので、ちょっと風通しが心もとないという場合もあります。
そんな時は向かい合った窓があり、さらに高低差もあるかどうかで見極めましょう。
”はめごろし”でなくきちんと開く窓なら、小さめでもけっこう空気は循環します。
高低差があることで、さらに空気の動きが複雑になり、しっかりと風が家の中を循環するようになります。
冷たい空気は重く、温かい空気は軽いもの。窓に高低差があると、外気温と部屋の空気の温度差も手伝って、ちゃんと空気が循環してくれるのです。
角部屋は、南と東、北と西というように2方向に向かって開いています。
対角線上ではなくても、2方向に窓が作られていることでしょう。
そこを開けておき、部屋のドアも開け放ってくと、空気は部屋中をしっかり循環します。
角部屋で、それなりに階数が高くて他の建物がぴったりくっついていないなら、まず風通しは良好でしょう。
逆に「風通しの悪い」マンションの間取りも知っておくと、一目見て「ああ、これは風通しが悪そうだな、湿気そうだな」と分かるようになります。
引用元:http://mansionnavigate.blog.fc2.com/blog-entry-14.html
田の字型に区切られ、真ん中に階段やエレベーターがある、もしくは外向きに玄関が作られていて、すべての部屋の壁がくっついているという構造のマンションがあります。
そういったマンションは、すべての部屋が角部屋といえば聞こえはいいのですが、実は風通しは良くありません。
田の字を見ると分かるように、確かに隅に2か所窓を開ける場所はあります。
しかし対角線上がいつもは開けておけない玄関だったり、お風呂やキッチン側、収納スペース側がすべて隣の部屋とくっついている状態になっていたりします。
お風呂の換気扇が外に向かって付けられず、当然窓もあけられなくなり、湿気がこもりやすくなります。
また隣の家の水回りと接した場所に、収納が作られている場合もあります。
そんな時は、当然壁も湿気を含みやすい状態です。
玄関に近いところにある窓が、廊下や共用スペースに面している場合も窓が開けにくく、”はめごろし”と変わらないことになってしまいます。
そうなると、せっかくの窓がただの採光口になってしまいます。
風通しも大切ですが、プライバシーも大切です。
窓と玄関ドアが直線でつながっていない部屋の場合、廊下は非常に暗い場所になっているケースも少なくありません。
その場合、廊下の突き当りに湿気を含んだ空気がいつも淀みやすくなります。
基本的に玄関ドアを開くと、部屋の窓とドアをすべて開けておけば空気がたっぷり出入りするため、家中の空気が循環します。
しかし窓の無い突き当りが多くある構造だと、空気の出入りから置き去りにされてしまう所が増えてしまうのです。
大きなマンションやアパートの場合、中部屋だと部屋の左右には窓がつけられません。
そのため、ベランダに面した場所と、玄関側の壁面にしか窓を作ることができないというデメリットがあります。
角部屋なら、家の2方向に窓が取れますし、しかも玄関が別方向にあれば3方向から空気の出入りが可能になります。
角部屋と中部屋を比較すると、窓の数は大きく異なり、風通しがまったく違ってきます。
しかも両サイドの家から生まれる湿気が壁を通じてきたり、部屋同士の温度差で壁に結露がついたりする可能性もあります。
「うちはどうかしら……?」と不安になった方も多いのではないでしょうか。
では、実際にマンションの風通しセルフチェックをしてみましょう。
トイレやお風呂場には窓がありますか?
”はめごろし”の採光窓ではなく、ちゃんと外に向かって開く窓です。
さらに換気扇は家の外に向いていますか?
直接外につながった窓があると、お風呂場も完全に乾燥させることができるようになります。
トイレも少し窓を開けておくことで、常に人が出入りするだけで空気を入れ替えることが可能です。
逆にトイレやお風呂場に窓が無いと、空気の出入りがしにくくなり、どうしても湿気が淀んでカビやすくなります。
また空気の循環が常に行われず、ニオイがこもりやすいなどのデメリットも生じます。
外廊下側に窓がつけられていますか?
内廊下は双方が部屋になっているのでドアしかない、ということが多いかもしれません。
マンションやアパートの外廊下側の面に、開け閉めできる窓があっても、人目が気になってなかなか開けっ放しにはできません。
結局換気の役には立たないなんてこともよくあります。
風の通り道となる対角線上の窓。その間にドアや壁があると、風の出入りの邪魔になります。
「ここに壁さえなければ、ちゃんと風が通るのに!」と思う場所がある場合は、そこが部屋の湿気のポイントになっているかもしれません。
窓はあるけれどはめごろしで採光しかできない、という場所もあります。
見取り図だけで「ああ、窓があるから換気も大丈夫ね」と納得し、実地できちんと確認しないと、入居した後で「こんなはずじゃなかったのに!」と後悔してしまうことにつながります。
それではマンションの風通しが悪いとどうなってしまうのでしょうか。
どんなデメリットが生じるのかをピックアップしてみました。
マンションの風通しが悪いと、湿気がこもりやすくなります。
風通しが悪いということは、家の中に風を入れた時、風の行き止まりになってしまう場所がたくさんあるということになります。
風の行き止まりは空気が循環しないので、空気がよどみ、湿気も散らずによどんでしまいます。
湿気は空気が循環している場所だとこもりにくくなるのですが、逆によどむ場所だとこもりやすくなります。
しかも家の中にはキッチンやバスルーム、住民の汗や呼気など湿気を供給する存在がたくさんあります。
風が通らないことで、日々作り出される湿気の逃げ道がなくなってしまうのです。
湿気がこもりやすくなることで、壁やクローゼットなどにカビが生えやすくなります。
マンションは日が当たると少しずつ温度が上がっていき、夜になると家族が帰ってきて部屋を暖めるため、温度が維持されます。
外気はどんどん温度が下がるのに、部屋の温度が高いままなので温度差が生じ、壁や窓が結露して、ますます湿度が上がります。
すると気付かないうちに壁に黒カビが出てきたり、閉めっきりでビッチリ服を詰めていたクローゼットの中にカビが生えてしまうのです。
クローゼットや押し入れを開けた時に「カビ臭いかも?」と感じたら危険信号!
急いで衣類や布団を出し、カビが生えていないかチェックしてみましょう。
服にまだカビがついていなくても、クローゼットの壁や四隅、天井などにカビが発生しているかもしれません。
空気が循環し、風通しの良い家だと室内に部屋干ししても洗濯物が乾きやすくなります。
特に南側や西側など、日当たりの良い場所に部屋干ししていくと、風の循環を工夫するだけで乾いたりします。
しかし風通しの悪い家だと、出勤して日中誰もいない時間帯はもちろん、休みの日に窓を開けておいても部屋干しの洗濯物の乾きが悪い、ということになります。
除湿器やサーキュレーターなどを使用したり、結局衣類乾燥機にかけたりと工夫しなければ、部屋もますますしっけてしまいます。
空気が循環せずに湿気がこもりやすいということは、臭いもこもりやすくなります。
部屋に湿気が増すことでますますカビ臭さなどの臭いが発生しやすくなり、靴箱などからムッとした嫌な臭いが漂うようになってしまうのです。
では、誰にでもできるマンションの風通しを改善する方法をご紹介します。
これから試してみてください。少しでも改善できるのではないでしょうか。
まずは家の中から改善していきましょう。
対角線上にある窓があったら、その途中にあるドアをすべて開けたままにします。
こうすることで窓から入った風が、部屋や廊下を通り抜けて出ていけるようになります。
できれば換気をする際は、すべての窓を開け、すべてのドアもあけましょう。
クローゼットもサーキュレーターで風を送ってあげるとカビ防止に役立ちます。
サーキュレーターはAmazon、楽天の人気ランキングだと以下の通り。
モノによっては、扇風機と違って音がうるさいので、選ぶ際は音に関するクチコミを確認しておくといいです。
共同通路側に面した玄関ドアには、後付けできる目隠し網戸と網戸ストッパーをつけます。
目隠し網戸は↓このような形のもので、1500~2000円程度で売ってます。
玄関を開けっぱなしにしても虫が入ってこなくなりますし、人目を気にせずに空気の入れ替えができるようになります。
また、窓を開けても網戸を動かされないように、網戸ストッパーをつけておきましょう。
安価なものでしたら500~600円程度で買えます。
中をのぞかれないように、一工夫することをおすすめします。
カーテンでは風でひるがえってしまう場合は、重いブラインドを使うと良いでしょう。
今はプラスチック製以外にもおしゃれな木製、アルミ製もあります。
だいたい1000~2000円ぐらいですね。
ブラインドを設置できない場合は、ミラー素材のカフェカーテンなどを上下ある程度固定して付けておくと、安心して換気ができます。
小さいものだと1000円、大きい窓サイズだと2000円前後でしょうか。
マンション探しはいろいろな点が気になってしまうものですが、住んでからの快適さを考えるとやはり風通しは忘れずに考慮したいポイントです。
実際に下見に行った時は、いろいろな窓やドアを開けさせてもらい、どれくらい風が通るのか検証してみると良いでしょう。
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