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西向きマンションのメリット・デメリット。必須の西日対策と相場感

マンションを購入するときにどちら向きのマンションなのかが気になりますよね。一般的にマンションは南向きが良いとされていますが、西向きのマンションは魅力的な部分も多くあります。

その割に、どうして西向きのマンションはあまり人気がないのかなど、西向きのマンションの魅力とメリット・デメリットについて紹介します。

目次

西向きのマンションが苦手だという人が多いのはなぜだろう?

マンションは部屋の向きによって人気が左右します。一番人気は日当たりのよい南向きのマンションです。

その次が、朝日の当たる東向きのマンションです。西向きの人気は3番目。日照時間は南向きのマンションとそう変わらないのにもかかわらず、西向きのマンションが苦手という人の理由は様々です。

朝日は入らず昼すぎから日光が大量に入ってきて暑いしまぶしい

太陽が東から昇り、南側を通って西に沈むため、西向きのマンションは午前中に日が当たりません。

これが西向きマンションの特徴です。午後近くから日が当たり始めるため、朝目が覚めたときに、太陽の光を浴びることができず、爽やかな気分になれないから嫌だと感じる人がいます。

また、晴れた日は午後近くから太陽の光が射し始め、日が沈むまで日光が途切れることはありません。

昼過ぎから日光が直接入ってくるので、部屋が徐々に暑くなり、そして、部屋が日光でまぶしいほどに明るくなります。午後からの暑さとまぶしさが苦手だという人も多いです。

紫外線が入るので家具やファブリックが傷みそう

日光にあまり当たらない部屋と比べると、家具やファブリックが傷みやすそうと思う人が多いようです。

家具やファブリックに日光が直接当たると、太陽光に含まれる紫外線を長時間浴びることになるので、それらが傷みやすくなります。

インテリアや家具に凝るタイプの方には、日光にあたる時間が長い「西向きのマンション」を避けている人が少なくありません。

ちなみに、ファブリックとはカーテンやテーブルクロス、椅子やソファなどの張り布地や、クッション、ベッドカバーなど、布を使ったもの全般のことです。

カーテンにお金がかかりそうで嫌

遮光カーテンを揃えるお金が余分にかかるので、それをデメリットと考える人もいます。

西向きのマンションは午後から日光が当たるので日差しが強く、日光を遮るためには遮光性の高いカーテンが必要です。

遮光性の高いカーテンは、通常のカーテンよりもやや価格が高いため、比較したときにコスト面のデメリットを感じやすいでしょう。

西向きのマンションの部屋にしかないメリット

午後の日差しが強いという特徴がある西向きのマンション。南向きなど、他のマンションと比べて、西向きのマンションの部屋にしかないメリットは、意外に多いのです。

西向きマンションのメリットを、知らない方も多いと思いますので、以下のメリットを参考にしてください。

西向きのマンションは冬でも部屋が暖かい!

日当たりの特性を活かしたメリットの一つは、冬場の部屋の温度が暖かいということ。

午後から日差しが部屋に入ってきて、日没まで日当たりが良いため、冬は午後から部屋の気温が徐々にあがり、夕方、日が沈むまで暖かいのです。

これは西向きならではメリットといえるでしょう。

西向きのマンションは朝やる気が出る!

西向きのマンションは玄関に朝日が当たります。朝仕事に出るとき、玄関のドアを開けると、そこに朝日が差し込んできます。

朝、日光を浴びると体内時計がリセットされ、セロトニンが分泌されやすくなります。セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、気持ちや体調を安定させる働きがあります。特に朝日を浴びることで、セロトニンが多く分泌されるので、気分が安定します。そして、活動するときと休息するときのリズムが生まれます。

気持ちと体調が安定し、生活にリズムが出てくると、朝からやる気が出るという良いサイクルになります。

一年を通して生活リズムが狂いにくい

朝日が部屋に差し込んでこない西向きのマンションは、夏でも冬でも朝日で起こされるということはありません。

南向きのマンションは、夏であれば、朝早く日光が部屋に差し込み、冬はやや遅く日光が入るため、季節に応じて、目が覚める時間が変わる可能性があります。

しかし、西向きのマンションは朝日で起こされることがないため、一年を通して生活のリズムを一定にすることができ、起床時間が日当たりに左右されません。

意外にも家賃相場が安いのも魅力的

南向きのマンションは一番日当たりが良いため、マンションの価格は一番高いです。

それに対して西向きのマンションは、日当たりが午後から良くなってくることから、南向きのマンションよりもやや安く購入できます。

賃貸の場合は、南向きと比べると家賃が安く設定されている物件も多いため、魅力的です。

マンションの相場においても、価格が高いマンションであるほど、南向きと西向きのマンションの価格差が大きくなります。物件重視で、西向きを選択するというのも賢い方法です。

洗濯物が乾きやすいのも魅力の一つ

太陽の光がバルコニーに本格的に射すのが午後からになるので、洗濯物をやや遅い時間に干しても十分乾きます。

また、朝早くから洗濯物を干していると、午後からの日差しでしっかり洗濯物が乾くので、冬場は助かります。これもありがたいメリットです。

西向きのマンションの魅力は何といってもバルコニー

西向きのマンションの一番の魅力はバルコニーです。特に午後遅くから夕方にかけての風景が魅力的です。

南向きが一番だという常識にとらわれず、夕方に西向きのマンションの内見をしてください。

西向きのマンションのバルコニーはムード満点

西向きのマンションは午後から日光がバルコニーに射し始めます。それから、夕方遅くまで街並みの風景を楽しむことができます。

南向きだと、夕方遅くまで風景を楽しむことができないので、バルコニーは西向きが一番と言えるでしょう。

晴れた日は最高の夕日を楽しめる

晴れた日の夕方は、西向きのマンションのバルコニーから見る夕日が最高です。

日が沈むまで夕日を楽しむことができるのも、西向きマンションの特権です。バルコニーにでて、夕日が沈む間際の幻想的な風景を見るというのもいいでしょう。風景を長く楽しめるのも、西向きバルコニーのメリットです。

西向きのマンションに多い家の相場について

一般に一番価格が高いとされているのは南向きのマンションです。

西向きのマンションの価格は、南向きのマンションと比べて、どのくらい相場が違うのでしょうか。

南向きの部屋よりも5%~10%も安く魅力的
西向きのマンションの価格相場は、南向きのマンションに比べ5%から10%も安く設定されていることが多くあります。

5%といっても決して少ない額ではありません。

たとえば、南向きのマンションの価格が3000万円であれば、5%は150万円です。10%であれば300万円です。

これだけ南向きとの価格差があれば、あえて西向きのマンションを購入して、その差額で家具等を購入するということも可能になります。トータルの購入費用を抑えることができるのも、西向きマンションならでは、といえます。

冬場の電気代も10%も節約ができる!

冬場も、午後から日が沈むまで部屋に日光が届くので、午後からの暖房を抑えることができます。太陽のおかげで、冬場の電気代は10%ほど節約ができるのです。

西向きのマンションのデメリット(困る事)と対策

メリットが多い西向きのマンションですが、デメリットがもちろんあります。しかし、適切な対策をすれば、快適に西向きのマンションでも過ごすことが可能です。

夏場はとにかく暑いので対策を取らないとつらい!

冬場は、電気代の節約になるありがたい日光ですが、夏は長時間部屋に日光が入るため、気温が熱くなります。暑さ対策をしないと、冬場節約した電気代を夏場で全部使ってしまう事態になります。対策をしっかりとしましょう。

遮光カーテンを使って日差しをカット

夏の日差しをカットする必需品は遮光カーテンです。

遮光カーテンは等級があり、光を遮光率により等級が違います。一番光を遮るのが1級の遮光カーテンです。1級は99.9%以上の遮光率です。

1級の遮光カーテンは、光をほぼすべて遮るので、カーテンを閉めると部屋が真っ暗に近くなります。光は遮ることができますが、昼間も部屋のライトをつけないといけなくなるので、部屋によっては、2級か3級の遮光カーテンを選んでもいいでしょう。

遮熱機能もあるカーテンを使えば室温の上昇を抑える事ができる

遮光カーテンは光を遮るカーテンですが、遮熱カーテンは、温度の上昇を抑えるカーテンです。遮光だけでなく、遮熱の機能もあるカーテンを設置することで、より室温が上がるのを抑えることができます。

今では両方の機能が付いているカーテンも、ネットで簡単に購入できるので、上手に利用して、夏場の部屋の温度上昇を防ぎましょう。

遮光カーテン、&遮熱カーテンの価格は、大手インテリアショップの場合、だいたいこのくらいです。

1級(遮光率99.9%以上)遮光カーテン

幅100cm 丈200cmの2枚組で5,000円前後

1級(遮光率99.9%以上)遮光&遮熱カーテン

幅100cm 丈200cmの2枚組で7,000円前後

参考:遮光1級カーテン【楽天市場】 遮光1級カーテン【Amazon】

どうせ買うなら部屋に合ったものをオーダーメイドするのもあり。シンプルに安く買いたい人向け

遮光の機能は確かに魅力なのですが、私が賃貸で暮らしていた部屋はデザイナーズだったので窓のタケに合わないとか、部屋の雰囲気に合わないとか、ありました。
安めのオーダーメイドだったら、その辺りが解消できると思います。
そこまでこだわりたいというより、シンプルで色と素材と丈感だけ合わせたいだけだったりするので、そういったオーダーメイド系を探してたのですが。

↓このジャパンカーテンは、選べる範囲と価格がちょうどよかったです。
https://japan-curtain.jp/

色が43色あり、生地は適度に厚みのある素材を使用していて、明るい色のカーテンを選んでも高級感があるし、オーダーメイドなのに結構安くて、レース込みで4,200円~ぐらいでした。
商品の機能やら、付属などは以下の通り。

  • 機能一覧:一級遮光、UVカット、防炎、形状記憶、洗濯可
  • 付属品:タッセル、フック
  • レース:シンプルさが魅力のミラーレースカーテン (ウォッシャブル、UVカット60%以上、防炎加工、ヒダ1.5倍)

窓にフィルムを貼って暑さや日差し対策

遮光カーテンや遮熱カーテンを使い、それにプラスして窓に遮光・遮熱フィルムを貼っておくと、より夏場の温度上昇をより防ぐことができます。

遮光・遮熱フィルムを貼るのは素人でもできますが、気泡などが入りやすいので、心配な人は業者に貼ってもらう方が安心。

一度貼れば、フィルムで西日を調整できるので、西向きマンションの購入を考えている人は、夏場の日差し対策として、窓にフィルムを貼る予算を確保しておいてください。

遮光・遮熱フィルムの価格は、幅1m×長さ2mで1万円ほどです。窓の枚数だけ、フィルムが必要になりますが、効果は絶大です。

楽天で検索すると↓このような感じ。結構種類豊富です。若干デザインが・・・というのはありますが。
楽天「窓の遮光フィルム」検索結果

西向きのマンションは西日対策を行えば、快適に生活できる

南向きのマンションに比べ、やや人気がない西向きのマンション。

夕方のバルコニーから見る風景は夕日がきれいです。この風景は西向き以外のマンションでは体験できないメリットです。

価格も、南向きよりも相場が安いため、マンションの購入を考えている人は、西向きも候補にいれてみてはいかがでしょうか。

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